2011年8月5日金曜日

visit to factory

新作Tシャツの打ち合わせに下町のプリント工場へ。
もっとオートメーション化しているところもあるが、ここのアナログ感というか老舗の下町工場的な雰囲気が好き。
 これがプリントの作業ライン。ここはそう大きくはないが日産で1000枚程度だそうだ。
 この台に1枚づつTシャツを乗せて(被せて)プリントしていく。
 いかに多彩なプリントもここにある10数本程度の色数の混色でどんな色でも作り出す。
職人の感覚と培われたデータで全て手作業で混色するそうだ。長年蓄積されている混色データをファイルしたサンプル帳を見せてもらったがその風格は並大抵ではなかった。
 これはスキージと呼ばれる色を乗せていく道具。これを使いこすり付けるような手つきで製版したシルクスクリーン版の上でインクを乗せていく。
 このロッカーのような箱はプリントしたTシャツを乾かす乾燥機。右端に見えるラックに50枚ほどTシャツを乗せそのまま乾燥機の中に入れる。この前は40度以上になり冬場は暖房要らずだが、訪れた夏場はかなりの温度で5分と立っていられなかった。
 普通に刷るだけのTシャツと違い、「色むらが欲しい」とか「プリントを剥がして欲しい」とか既成のTシャツのセオリーに反するPEEL&LIFTのTシャツは都内某所のこの秘密工場で職人による手仕事によって作られている。
実際にここで引き受けてもらえるまでコンセプトやイメージを伝えても首をひねられたり、何件かは門前払い同然で断られた経緯があるのだ。

帰り道、それまで土砂降りだった雨も止み、土手の向こうの夏らしくなった空にスカイツリーがそびえ立つ。これが現代の下町の光景であるが、いまだこの取って付けた感と言うか存在の違和感が映画のマットペインティングにしか見えないのは自分だけだろうか。

1 件のコメント:

  1. 私たちもロンドンブリッジの近くのプリントスタジオをシェアーしていて、できるだけハンドプリントするように心がけているので、職人さんの頑固さを裏付けているものがわかるような気がします。ちょっとずつの違いはあるけれど、基本的には同じようなものを使ってプリントをしてるんだなあ。当たり前かもだけど。
    ハンドプリントならではの、かすれや、色のムラが私も好きです。手仕事はヤッパリ大切だよね。

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